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婚活の現場で見た 赤い糸を見失った男達 そういちろうさんの場合①

婚活の現場で見た 赤い糸を見失った男達 そういちろうさんの場合②
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の続きです。


私は、そういちろうさんの担当になった時から、さゆりさんを気に入ると確信を持っていましたが
そういちろうさんが、最初は、かたくなに30代、という女性の年齢にこだわっていたので、紹介できなかったのでした。

交際になって、さゆりさんは、大喜びでした。

今まで会った男性で、一番素敵だと、満足していました。


さゆりさんは、綺麗で若く見える女性でしたが、
結婚相談所では、実物より先にプロフィールの年齢を見られてしまうので、
彼女もまた、自分が希望するような、年収が高い素敵な男性とは、なかなかお見合いになっていなかったのでした。

さゆりさんは、3ピースのスーツが似合う、背が高く、年収も高く
見栄えするダンディーなそういちろうさんを気に入ったようでした。


そういちろうさんは、女性をエスコートするのは、上手だし
美味しいレストランをたくさん知っていそうだったし、
金払いもよさそうだし
さゆりさんを満足させられると思っていました。

私は、このまま、上手くいって、ご成婚になることを祈っていました。


すると、2人が交際になって、3週間ほど経ったころ
さゆりさんから、連絡がありました。

私は、さゆりさんが、久しぶりに交際相手に満足して、
(よく文句を言う人だったので)
交際の報告をしてきたと思って、喜んで電話に出ました。


「marisaさん、そういちろうさんは、背が高いし、オシャレだし、
美味しいレストランに連れて行ってくれるし、
お会計もスマートだし、一緒に歩いてて、自慢できるし、
もの凄く理想的な人なんですけど、、、
お話が、全然面白くなくて、どんどん、テンションが下がってきちゃうんですよね~。」


私は、「デタ!」と、心の中で叫んでしまいました。

ナルシストの男性の話が面白くないのは、鉄板だったりするんですよね、、、。
そういちろうさんも、予感はしていましたが、、、

私は、さゆりさんに、今まで、さゆりさんの希望するような男性に出会えなかったことを思い出してもらい、もう少し、様子を見るように勧めました。


私は、そういちろうさんに電話をして、そういちろうさんの気持ちも聞いてみました。

そういちろうさんも、さゆりさんと交際成立になった時は、顔もスタイルも理想的で舞い上がっていましたが

そういちろうさんは、やはり、さゆりさんの年齢を気にしていて
さゆりさんは、子供を希望していないようだと話していました。
そして、さゆりさんが、男性慣れしていることも、気にしているようでした。

私は、40歳を過ぎた女性が、これから妊娠出産をして、子供を育てる、という選択をすることは、大変な決心がいることだという話や
そういちろうさんが、理想とするような美人が、今までの人生でモテないはずがないことを、今さらながらに話さなければ、いけなかったのでした。


それからしばらくして、さゆりさんとそういちろうさんは、同じようなタイミングで
お互いに交際中止をしてきました。

結局、お互いに、合わなかった、ということのようでした。

私は、そういちろうさんが、また振出しに戻ってしまい、ガッカリしてしまいました。



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その頃には、そういちろうさんとも長い付き合いになっていて
仲良くなっていたので、私は、またそういちろうさんを呼んで
再スタートの相談をしなければと思って、メールをしていました。

ところが、それからというもの、そういちろうさんは、メールしても電話しても
音信不通になってしまったのでした。

月会費は、もらっているので、毎月の紹介は今まで通り出していましたが
紹介は、毎月見ていて、時々、お見合い希望の回答をするものの
もう、50歳になりそうな、そういちろうさんには、40歳でも綺麗な人は、NOの回答でした。


全く、連絡が取れなくなって、半年くらいした頃

突然、そういちろうさんから、連絡が来て、私に会いたいということで、来店をしてくれました。

そういちろうさんは、変わりなくダンディーでしたが、少し、疲れているように見えました。

そういちろうさんは、ゆっくりと話し始めました。

「marisaさん、実は、半年前、突然、父が亡くなったんです。
心筋梗塞で、突然の事で。

なので、marisaさんから連絡をもらっていたんですが、色々大変で、連絡できず、すみませんでした。」


私は、そういちろうさんが、すっかり元気がなくなっていたので、励ましつつ

「半年たって、少しは落ち着いたでしょうから、
また、ご紹介に力を入れますので、婚活再開しましょう!」

私は、あえて明るく話していました。

「marisaさん、実は、父が突然亡くなって、あまりに突然の事だったので、
父に頼り切って生きてきた母が心労で倒れて、、、

だんだん元気にはなってきたんですが、、、
実は、母が、それまで、全く元気で、家の事もなんでもできていたのに
急に痴呆が進んでしまって、今は、僕の事を頼り切っていて、、、

いつも、僕が家に帰るまで、食事もしないし、風呂にも入らないんです。
平日は、ヘルパーの人に来てもらっていますが、
週末は、僕が3食食事を作らないと、食事もしないんです。」

そういちろうさんの目には、が浮かんでいました。

「marisaさん、僕みたいに、介護が必要な母親が一緒では、もう結婚できないですよね?
誰も、結婚なんかしてくれないですよね。

僕は、この相談所に入った時は、僕が選んで、お見合いを希望したら、誰でも、僕が選んだ人全員に会えていたんです。

それが、去年くらいから、全然会えなくなってきて、、、
50歳になったとたんに、女性から、全く、YESがもらえなくなって、誰にも選ばれなくなりました。

僕は、今まで、いくらでも結婚するチャンスはあったのに、、、
もっと早く結婚しておけばよかった、、、

そういちろうさんは、泣いていました。

私は、過去にも親御さんの介護で、婚活を継続できなくなった人を何人も知っていて
それに、介護の過酷さも、いろんな人から聞いて知っていたので

そういちろうさんが、お母様の介護を1人でしょい込んでいるようだったので
兄弟に協力してもらうように話してみました。

そういちろうさんは、3人兄弟で、お姉さんが2人いて、二人ともそれぞれ結婚して
子供さんも大きいようだったので、お母様の介護の手伝いはできそうだと思われました。

でも、そういちろうさんは

「僕が長男ですから。」と。


そういちろうさんは、実家の近くに、子供部屋もある広いマンションを購入して、
お嫁さんを迎えるだけにしていたのでした。
お姫様抱っこして入るマンションが、もうあったのです。

そこで、ご両親とは別に暮らしていたそうですが
今は、お母様の痴呆が始まって、実家で一緒に暮らしているようでした。


立派なお父様に、3番目にやっと生まれた、長男として、きっと期待されて
そういちろうさんは、頑張って、ご両親の期待通りの、立派なエリートになったのでした。

そして、また、今度は、自分の理想通りのパートナーと理想通りの家庭を持つ予定が
彼の夢は、突然、途絶えたのでした。

私は、なんとか、婚活の部分だけでも力になれないかと

例えば、介護が必要なお母様と同居で、婚活していた男性が、看護師さんと出会って、結婚出来た話をしたり、

すっかり、気落ちしているそういちろうさんが心配になってしまったので
1人で、介護をしょい込んでしまうと、自分が鬱になってしまうので

公的サポートを受けるようアドバイスして、

少しでも気晴らしに婚活を続けるよう話しましたが
そういちろうさんは、寂しそうな眼をして、

「もう無理です。週末は、僕がいないと母親がだめですから。
お見合いにも出かけられません。」

そういって、また涙をこらえていました。


私は、本当にそういちろうさんがお気の毒でしたが、何もしてあげられず。

ただ、自分の身体も大事にして、ちゃんと食事と睡眠をとるように話するのがやっとでした。


エレベーターの前まで、見送ると、そういちろうさんは、深々と頭を下げて帰っていきました。

もし、婚活する時間ができたら、また連絡してね、と言って別れましたが
それ以来、そういちろうさんから、連絡が来ることはありませんでした。

本当に、最後は、お気の毒で、可哀そうでした。
いつか、良いご縁に出会えるように、今も祈っています。



親御さんの介護は、人生の中で、誰にとっても大きな問題です。

私が、カウンセラーをしている間に、何人も介護で、婚活を途中で辞めざるを得なくなった人がいました。

結婚したいと思っている人は、いつでも婚活ができるわけでもないのです。
親御さんがお元気なうちに、是非、早めに婚活して
素敵なパートナーを見つけることをお勧めします♪



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